おうちで映画時間。

アマプラなどで見た映画の感想を書いています。

映画感想『オートクチュール』ディオールで繋がる二人。

 

オートクチュール』2022年

 

ディオールオートクチュール部門の責任者エステルは、

ある日、バッグをひったくられてしまう。

その後、バッグを返しに来た女性ジャドの手先の器用さを見たエステルは、

針子見習いとしてアトリエに招く…。

 

ディオールが舞台の映画ということで、気になって見てみました。

以前見たマリメッコの映画といい、ファッションブランドの映画って、

どういう物語が描かれているのかとても興味がそそられます。

 

引退前、最後のショーに向けてドレスを仕上げていくエステル。

なにも持っていなかったけれどお針子としての才能を見抜かれたジャド。

ジャドを取り巻く環境と、エステルの孤独さ。

そしてディオールのアトリエで働く人々の熱い想い。

 

物語は、エステルとジャドという全く違う環境の二人が出会って、

紆余曲折して、お互いが人として成長していく、というお話。

シンプルな物語だけれど、上に書いたいろいろな要素が織り混ざって、

いくつも小さなドラマが生まれていく、という感じ。

 

ジャドのサクセスストーリーな雰囲気だけれど、

映画自体はものすごく明るい感じではなくて。

迷ったり、素直になれなかったり、人間臭い要素もたっぷり。

友人や母との難しい関係、距離感。

誰もがなにかしらの悩みを抱えていると思うから、

ジャドのがんばりに共感したり、一緒に悩んだりできるんじゃないかな。

 

逆にエステルは基本的にものすごく厳しくて。

最初はなんだかプライドの高い人だなぁ、と思っていました。

だけれど物語が進むにつれて、彼女もいろいろな問題を抱えていることがわかって、

その不器用っぷりに、彼女を応援したい気持ちでいっぱいになりました。

 

エステルとジャドは普通に暮らしていたら絶対に出会わないであろう二人。

そんな年も暮らし方も全く違う二人が出会うことで、

お互いに足りない部分を補うことができて、幸せに近づいていく。

運命の出会いっていうやつなのかな。

 

印象的だったのが、

ディオールで働くことになって、どんどんジャドが美しくなっていったこと。

元々綺麗なんですけどね。なんていうんだろう、キラキラしているんですよね。

私もだいぶ年を重ねて、若い頃が懐かしくなったりもするけれど、

年齢関係なく、頑張っている人って輝いて見えるのかもしれない。

自分もどういう努力をしていきたいな、と思いました。

 

エステルとジャドの話ばかりしてしまったけれど、

舞台はディオールオートクチュール部門のアトリエ。

それはそれは美しいドレスがたくさん見れました!!

モデルの方が着こなす姿が本当に本当に美しくてかっこいいです!!