おうちで映画時間。

アマプラなどで見た映画の感想を書いています。

映画感想『グランド・ブタペスト・ホテル』スピード感がすごすぎる!

 

『グランド・ブタペスト・ホテル』2014年

 

格式高い高級ホテル『グランド・ブタペスト・ホテル』。

伝説のコンシェルジュ『グスタヴ』と新人ベルボーイ『ゼロ』は、

ホテルで起きた富豪のお客様の殺人事件に関わっていく…。

 

物語は寂れたホテルからスタートします。

そして現在から過去に遡り、ホテルが繁栄していた時代へ。

薄暗く壊れかけの現在のホテルとは打って変わって、

華やかでカラフル、人で溢れたかつてのグランド・ブタペスト・ホテルは、

本当に美しくて、現在と過去の映像のコントラストにめまいがしそうなほど。

 

伝説のコンシェルジュ『グスタヴ』と新人ベルボーイの『ゼロ』の

コンビがとても痛快でおもしろいです。

年が離れているのにまるで兄弟のようで、物語が進むたびに大好きになりました。

 

そんな2人ですが、とある富豪の常連客の殺人事件へと巻き込まれていきます。

容疑をかけられるグスタヴ。助けようとするゼロ。

個人的に監獄の中で厚い人望を得るグスタヴの様子と、

みんなで脱獄をするシーンが見ていておもしろかったです。

 

殺人事件の容疑から大きく変わっていくグスタヴとゼロの運命。

ストーリーを聞くだけだとシリアスなのかな、と思いますが、

逃走劇などの描写も全体的にコミカルに描かれていて、

思わず「ふふっ」と笑いが漏れてしまいます。

「いや、そんなわけないだろう!?」とツッコミしたくなる場面もあったり。

特に雪山の追走劇は最高に笑いました。シュールすぎる…。

 

この映画がおもしろいな、と思ったところがもうひとつあって。

とにかくスピード感があるところです。

登場人物たちの動きもきびきびしていますし、物語の展開もハイスピード。

なのでもしかするとところどころ「ん?どういうことだ?」

と思う場面も出てくるかもしれません。

が、勢いがすごいのでそれどころではありません。

細かいあれこれを回収したいときに、もう1回見ようかな。

 

グスタヴとゼロの絆がどんどんと結ばれ、

「はじめまして」だった彼らがとても良いパートナーであり友人であり、

家族のような関係になっていく過程にとても癒されました。

 

コミカルでシュールで、そしてちょっとしんみりする。

そんな映画が見たい人にオススメです。