『ティム・バートンのコープスブライド』2005年公開。
結婚式を控えたドジな主人公ヴィクターは、
ある夜、誤って死者である花嫁エミリーにプロポーズをしてしまい…。
生の世界はモノクロに。
死の世界はカラフルに描かれているのが印象的でした。
キャラクターたちも死の世界の住人のほうが生き生きとしていて、
生の世界の住人はどこか陰鬱とした雰囲気。
生きている人間にはいろいろなしがらみがあって、
死の世界にはそういうしがらみがないから開放的な雰囲気なのかなぁ、と思ったり。
死者の花嫁エミリーがとても可愛くて魅力的です。
ラストのエミリーの優しさと、愛情と、そして少しの寂しさに涙してしまいました。
エミリーにとっての幸せってなんだったんだろう。
多くの死者に囲まれて結婚式を挙げられて、
それが少しでも救いになっていたらいいな。
物語の始めと終わりに出てくる青い蝶。
結婚式のサムシングブルーを彷彿とさせます。
エミリーに、ヴィクターに幸あれ。
悲恋だったり、儚い雰囲気だったり、
どこかアンデルセン童話を感じさせるそんな物語でした。