おうちで映画時間。

アマプラなどで見た映画の感想を書いています。

映画感想『クリムゾン・ピーク』ヤンデレお姉さんが超怖い!?

 

クリムゾン・ピーク』2016年

 

クリムゾン・ピークに気をつけろ」。

幼い頃に、母の霊から忠告を受けていたイーディスは、

大人になり、出会った男性トーマスと結婚をし住み慣れた街を離れることに。

赤く粘土質な土地に建つ不気味や屋敷で、

イーディスは夫トーマスと、その姉ルシールと暮らし始めるが…。

 

とにかく世界観が素晴らしくて、映像に魅入ってしまった作品でした。

20世紀初頭の街々、美しいドレスに装飾品の数々…。

美術部分が本当に本当に芸術的でPCの小さなモニターではなくて、

映画館の大きなスクリーンで味わいたかった…!!!

 

そんなゴシックな世界と合わさるのは、ゴーストの存在です。

幼い頃からゴーストを見ることができるイーディスですが、

それは大人になっても変わりませんでした。

突然街にやって来た準男爵のトーマスと、その姉ルシール。

小説家を目指すものの、いまいちうまくいかずにいたイーディスは、

自分の小説を認めてくれたトーマスに惹かれ、恋仲になります。

そんな中、イーディスの父が怪死。

イーディスは悲しみの中、トーマスと結婚し離れた地で暮らし始めます。

 

トーマスとルシールの実家であるお屋敷が本当に不気味です。

崩れかけた天井、大量の蛾のいる廊下、赤茶けた水の出るお風呂。

おまけに夜になるとゴーストたちが現われて…。

結婚したというのに、イーディスはまったく気の休まらない生活を送ることになります。

 

全体を通してずっとホラーテイストで話が進んでいくので、

見ていてびっくりする箇所がたくさんありました。

ホラーモノはいくつか見てきましたが、今までで一番『びっくり回数』が多かったかも。

ただ見ているうちに、ゴーストの存在がただ怖いモノだけではないことがわかります。

途中から物語にミステリー要素も入ってきて、どんどん惹きこまれていきました。

 

映画を見ていて、ずっとゴーストモノなのかな?と思っていたんですが、

物語は意外な方向に進んでいって、

最終的に「生きている人間が一番怖い!!」という感想を抱きました。

 

姉ルシールは最初からイーディスへの態度がおかしかったけれど、

まさかの感情から、ルシールVSイーディスに発展するとは!!??

ヤンデレお姉さんが怖すぎました…。

でもものすごく美しい…。

 

本編ラストは「え?これでおしまい?」となった部分もありましたが、

エンドロールの1場面で、妄想がぶわっと広がる感じになって素敵だな、と思いました。

 

これはイーディスが書いた小説のお話なのか。

それとも、イーディスが体験したことをまとめたお話なのか。

それぞれの仮定でもう1度最初から見てみたら、

また違った感じ方ができるのかもしれません。